今回はいよいよKUSANAGIとWordpressの設定に入ります。これが終われば無料Wordpressライフを始めることができるので、もう少し頑張っていきましょう。
KUSANAGI設定
KUSANAGIに接続
はじめにKUSANAGIの初期設定をするために、EC2上のKUSANAGIにSSH接続をします。
Windowsの方は特にこだわりがない場合、TeraTermがおすすめです。Macの方は、OS付属のターミナルを使用します。以下はMacのターミナルでの進め方になります。Windowsの場合はこちらにわかりやすい手順が載っていますので参考にしてください。
$ chmod 600 /path/to/*.pem
“chmod 600”まで打った後に半角スペースを入れてプライベートキーファイルをターミナルにドラッグ&ドロップすればファイルまでのパスが自動入力されます。入力できたらEnterを押しましょう。画面上は特に動きはありませんが、Finderで情報を見ると権限が変更されているのがわかります。
続いてEC2に接続します。
$ ssh -i /path/to/*.pem centos@52.69.22.113
@以降は設定した独自ドメインまたはElastic IPを入力します。そしてEnter。
英語で接続を続けていいか聞かれるので”yes”と入力してEnter。KUSANAGIに接続されます。
KUSANAGIの初期設定
前準備
KUSANAGIの初期設定をしていきます。ユーザをrootに変更。
$ sudo su -
続いてKUSANAGIのバージョンを最新化。
# yum --enablerepo=remi,remi-php56 update -y
一度リブートして再度ログインしてrootユーザに変更してください。
# reboot
$ ssh -i /path/to/*.pem centos@52.69.22.113
$ sudo su -
KUSANAGIの初期設定コマンド
# kusanagi init --tz tokyo --lang ja --nginx --hhvm
コピペしてEnterを押しましょう、上記コマンドでは
- タイムゾーン:東京(–tz tokyo)
- 言語:日本語(–lang ja)
- Webサーバ:NGINX(–nginx)
- アプリケーションサーバ:HHVM(–hhvm)
の内容で初期設定されます。もし上記以外に変更したい場合(NGINXじゃなくてApache使いたいなど)は該当のオプションを外すと初期設定時に選択画面が現れます。
上記コマンドでEnterを押すと対話式にオプションを設定する画面になります。
キーボードタイプを設定
Select your keyboard layout.
1 : English
2 : Japanese
q : quit
Which are you using?:
一般的な日本語キーボードを使っているなら”2″を入力してEnter。USキーボードを使っているなら”1″を入力してください。
ユーザパスワードを設定
Changing password for user kusanagi.
New password:
Retype new password:
自動作成されるkusanagiユーザのパスワードを設定します。確認用にもう一度入力してください。
SSHユーザ鍵のパスワードを設定
Generating public/private rsa key pair.
Enter passphrase (empty for no passphrase):
Enter same passphrase again:
SSH接続する際のパスワードを設定します。ここも二重入力。空欄(パスなし)でも通りますが非推奨。この段階で鍵認証用の公開鍵が”/root”ディレクトリに”kusanagi.pem”として作成されます。
MySQL用rootパスワードを設定
Enter MySQL root password. Use [a-zA-Z0-9.!#%+_-] 8 characters minimum.
Re-type MySQL root password.
DBへの接続用パスワードを設定します。ぱぱっと二回入力しましょう。
ここまで設定が終われば以下のようなメッセージが表示されます。(細かい数字は環境により変わります。)
innodb_buffer_pool_size = 768M
query_cache_size = 192M
Initialization of KUSANAGI has been completed
KUSANAGIのプロビジョニング
先ほどまでの作業でKUSANAGIの初期設定は完了です。続いては、WordpressやDBのプロビジョニング(配置)を行います。
プロビジョニング実行
# kusanagi provision --wplang ja maru-life
maru-lifeの部分は各自好きな名前にしてください。ここに入力した文字列はWordpressのインストールに必要なファイルを格納するディレクトリ名になります。
ホスト名(ドメイン名)を入力。
“htttp://”や末尾の”/”は入力不要です。
Enter hostname(fqdn) for your website. ex) kusanagi.tokyo
maru-life.com
Re-type hostname(fqdn) for your website.
maru-life.com
Let’s EncryptのSSL証明書を発行
この設定をすると無料でhttps通信に対応させることができます。必要なものはメールアドレスだけなのでぜひ登録しておきましょう。
In order to use Let's Encrypt services, you must agree to Let's Encrypt's Term of Services.
If you agree this TOS, put in your e-mail adress, otherwise carriage enter key.
TOS of Let's Encrypt : https://letsencrypt.org/repository/
maru-life@example.com
Re-type mail address.
maru-life@example.com
DB名の設定。
私は「wordpress」にしました。
Enter the name of your database.
wordpress
Re-type database name you create.
wordpress
作成したDBのユーザ名&パスワード設定。
Enter user name for database 'wordpress'.
Re-type user name for database 'wordpress'.
Enter password for database user '作成したデータベースユーザー名'. USE [a-zA-Z0-9.!#%+_-] 8 characters minimum.
Re-type password for database user '作成したデータベースユーザー名'.
最後に以下のようなメッセージが表示されれば、プロビジョニングは完了です。
Provisioning of maru-life completed. Access maru-life.com and install WordPress!
WordPressの設定
ここまでの作業お疲れ様です。これでWordpressでの作業を行う準備ができました。黒い画面とはお別れです。
インストールの開始
では早速自分のサイトURLにアクセスしてみましょう。Wordpressのファースト画面が表示されるので「さあ、始めましょう!」をクリックします。
DB接続詳細の設定
続く画面でDB接続詳細を入力します。プロビジョニングで設定した各項目を入力してください。
「データベースのホスト名」と「テーブル接頭辞」はデフォルトのままで変更不要です。入力し終えたら「送信」ボタンをクリックしましょう。
「インストール実行」ボタンをクリック。
必要情報の入力
各項目を各自入力してください。「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」チェックボックスは基本的にチェックしなくて構いません。もし最初は色々試してみたくて公開したくないのであればチェックしましょう。
「Wordpressをインストール」ボタンをクリックして「成功しました!」画面が表示されたらWordPressインストール完了です。お疲れさまでした!ログイン画面でログインできるか試してみましょう。
お疲れ様です
これでようやくWordPressブログを無料で使用する準備ができました。しかし、実は今の設定だけではhttps通信には対応できていません。Googleもhttpsページを優先的にインデックスすると公式で言っていますので、余力のある方は是非設定をしてみてください。
もちろん今のままでもすでにブログを書く準備はできていますよ!是非ブログライフを満喫してください!